はじめに
毎週土曜日の朝に有志でやっている横浜技術書朗読会。本日の読書会で「Growing Rails Applications In Practice」を読み終わりましたので、その感想エントリを記します。
本の特徴
この本は、
- コード量が増えるにつれて、Railsアプリケーションのメンテナンスが辛くなるという話はよく聞くが、それをどうやって解決するかについて、著者の考えを記した一冊。
- Rubyだけでなく、途中でCSSの話も出てくる。
- 英文は比較的平易。
- ページ数があまりなく、挫折しにくい。
- コード片は記されていますが、写経して手元で動かすって感じではない。
- 対象読者としては、2,3個ぐらいRailsアプリケーションを書いた人が読むと良いかと思います。
という特徴があります。
感想
ここで示されているRailsアプリの改善例は、あくまで著者の考えを記しただけなので、それをそのまま踏襲するのも良いし、違う考え方があっても良いと思います。横浜技術書朗読会の中でも、経験豊富な @1syo さんや @satococoa さんのお考えがあり、この本をとっかかりに話題が膨らむことが多くありました。
ソースコードが写経の形になっていないので、手元で試すことが出来ないのはいわゆる初心者にはつらいかなと思います。自身で2,3個ぐらいのRailsアプリケーションを書いたことがあると、本文中に書かれている苦労話が同感でき、また改善案も全体を示さなくても分かることが多いと思いますので、それぐらいの技術力は求められるかなと思います。
第10章「On following fashions」からはソースコードは殆ど出ずに概念的なお話が中心となります。実際には、以降の章について詳細を書こうとするとそれぞれ1冊ずつ別の本になりそうですので、コンパクトに纏めるために今の形にしたのかもしれません。個人的には、読み飛ばしても良いように思います。