今年も開催されたRuby Business Users Conference 2018に参加してきました。
Ruby Business Users Conference 2018
Ruby Business Users ConferenceはRubyを活用しているビジネス事例が紹介される場として、Rubyアソシエーションが毎年2月頃に開催している場です。
今回は、
- Matzの基調講演
- 金川 祐太郎さんが「モバイル決済アプリ開発における動的・静的型付け言語の比較と考察」と題してPixiv Pay開発を通して感じたRuby/Rails開発の考察
- 高宮 知弘さんが「コミュニケーションデザインxRuby ~Rubyで繋がる~」と題してWeb接客システムON SKYの紹介
- チャットシステムはコミュニケーションの最初のステップとしてハードルが低い。
- 完璧を目指すのではなく、最初のフィルタリングとしてのWeb接客システム。だが、効果は高い。
- 角 幸一郎さんが「Rubyを使ったシステム開発における様々なコードレビュー」と題してコードレビューの広がりとその観点・取り組みについて
- ここ数年でコードレビューがかなり浸透してきた感じ。開発のスピードが上がってレビューの頻度も増えてきた。
- Pull Requestがコードレビュー手段として一気に台頭。
- どの観点でレビューをするかをキチンと決めておくこと。
- 個人的には、いわゆるインデントとかは機械で自動フォーマットしたい。
- Tomoya Kawanishiさんが「Ruby on Rails プロジェクトでの他言語エコシステムとの共存方法」と題してエネチェンジ社におけるWebサービスの設計について
- 将来の変更とサービス対応を見越してどのようにシステムを組んでいくか。ひとつが疎結合。
- 料金計算ロジックのライブラリ化やVueJSの取り込み方針など
- 将来の変更とサービス対応を見越してどのようにシステムを組んでいくか。ひとつが疎結合。
- 深谷 篤生さんが「esa.ioの育て方」と題してesa.ioにおけるシステム設計について
- まさしく要望を受けてからの対応完了までのスピードが段違い。
- コンテナ化とかマイクロサービス化など、言葉では知っているものが非常に自然に取り込まれている感じ。
という内容。どの発表も各社、各人のサービスの考えや設計を詳細に語っていただき、大変勉強になりました。
今年は基調講演が40分枠、その他の講演が20分枠。20分枠だと発表内容をかなり絞り込む必要があり、もっと話を聞きたいという思いが残りました。懇親会でフォローできればよかったのですが、ちょっと今回は参加できず。こういう場はスライドを見るだけではなく講演者と話をして理解が深まるものと思っていますので、ちょっと無理してでも参加すればよかったかな。