この章ではこの文章を紹介せずには居られません。
新しい分野のシステムを担当する設計者は、実装にも全面的にかかわらなければならない。
TeXの作者でアルゴリズムの大御所Donald.E.Kuth先生のお言葉だ。
本書ではこの文を引用して「アーキテクトもコードを書くべき」と説いている。当然だ!
最近は、設計は日本でやって、コーディングとテストは中国でってことが流行っている(僕の周りだけ?)。いわゆる、上流/下流の考え方から来た考え方だが、ナンセンスだ。日本語の、単なる言葉の使い分けで仕事を分けるなんて馬鹿げている。
ただ、あまり自分が、自分がと言ってもだめだ。それが難しいところだが、本書では、41節「メンターになる」で、「分け与えてこそ知識は増える」と説いてある。設計やコーディングを全部一人でやるのは、単なる独りよがりにすぎない。アイディアを出し、議論し、アイディアを聞き、そしてコードを書き上げていきたい。
アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣
- 作者: Venkat Subramaniam,Andy Hunt,木下史彦,角谷信太郎
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2007/12/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 35人 クリック: 995回
- この商品を含むブログ (293件) を見る