『達人に学ぶDB設計 徹底指南書 初級者で終わりたくないあなたへ』を読んだ

はじめに

『達人に学ぶDB設計 徹底指南書 初級者で終わりたくないあなたへ』という本を読みました。ちょっと古めの本ですが、よりよいデータベース設計・テーブル設計というものを感覚だけでなく、言葉で説明できるようになりたいと思い、手に取りました。

達人に学ぶDB設計 徹底指南書 初級者で終わりたくないあなたへ

達人に学ぶDB設計 徹底指南書 初級者で終わりたくないあなたへ

私が買った時は、紙の本しか無いのですが、今ではKindle版もあるようですね。

結構稀有な存在?

世間では、SQLのテクニックやプログラミングのテクニックばかりが注目され、それに特化した本も多数出ているのですが、本書はその前段であるテーブル設計について焦点を当てて書かれています。

SQLやプログラミングに対する知識は当然必要なのですが、正しいテーブル設計を行うとトリッキーなSQLやプログラムを書く必要性はなくなります。トリッキーな技術をうまく使いこなせた時は嬉しいものですが、その直後から高いメンテナンスコストと終わりなきバグとの戦いを続けることになりそうです。

そのため、本書で設計について学ぶことは大変意味があるように思います。

くどい

ただ、ちょっと最初の正規化のところはくどいぐらいに記載されています。正規化の重要性やそれを学ぶことの必要性についてこれでもかとばかりに書かれていますが、ページを取り過ぎな感がありました。

本書の第7章から9章までに書かれているテーブル設計の話がもっと読みたかったのですが、前半のところでページ数が取られている感じがしました。

今後

この本は足がかりで、次は『SQLアンチパターン』が良い感じかなと思います。

SQLアンチパターン

SQLアンチパターン

また、同じ指向としては2月に発売予定の『理論から学ぶデータベース実践入門 ~リレーショナルモデルによる効率的なSQL』が該当しそうです。

まずは『普段何気なく使っているテーブルの列の定義ってどう考えて設計しているの?』と疑問を感じた時に手に取るといい本だと思います。