チーム・ジャーニーを読んだ

市谷聡啓さんの「チーム・ジャーニー」を読み終わりました。

カイゼン・ジャーニー」の続編という位置づけではありますが、時おり「詳細はこちらを読んで」と紹介されるぐらいで単独でも読み進められる一冊でした。

主人公が所属している会社にて実施しているプロダクト開発の進め方を題材にチーム開発であるあるな事例と解決を「ストーリー」として紹介し、より汎化した内容を「解説」として紹介するという組み合わせで構成されています。全部で16個のストーリーで構成されており、チーム開発している人たちであれば必ずどこかで該当する問題に出会うかなと思います。

個人的には

  • 第02話の「ワークショップ症候群」
  • 第03話の「一度に、すべての問題に取り組んでも、問題は減っていかない」
  • 第05話の「問題がないことは問題ではない?」
  • 第06話の「俺たちはなぜここにいるのか?スクラムをやるためか、それともプロダクトを世の中に届けるためか?」

の言葉やストーリーが非常に刺さりました。

また、第06話の内容全体は昨今のリモートワーク中心の仕事において、色々と考える参考資料となりました。

「ストーリー」で記されている解決方法は時おり都合の良いストーリーになっている感じがしないでもないですが、それをそのまま各々の現場で適用できるとは考えては駄目で、「解説」にて記されている内容を各々の現場で咀嚼して適用していく必要があるかなと思います。当たり前のことですが。 「ストーリー」がサクサク読めてしまいますので、「解説」もサクッと読み飛ばしてしまいそうですが、繰り返し自分の立場に置き換えて読む必要があると感じました。