去る2020年10月3日(土)にKaigi on Railsというカンファレンスが開催されました。コロナ禍のため、オンライン開催。個人的にはオンライン開催はありがたい。
「るびまに載せたいので、みなさんブログ書いてください」と言った手前、自分も参加ブログを書きたいと思います。
拝見したセッションのメモ
トレーニングとか家事とかをこなしていたらすっかり午後になってしまったので、午後から参加。自分が聞いた範囲の内容を記します。
継承とメタプログラミング満載なアプリケーションコードでもアクションとフィルタに悩まないためのGemを作った話
なるほど、辛いな...って状況からその解決方法が面白く、参加初っ端から興味深く聞けたセッション。コードの解説がどんどん進んでいって自分は追いつけなかったので、解説記事をるびまに書いてほしい...
Action Mailbox in Action
いやあ、メールを扱うって大変だなあ...といろいろと学べたセッション。ほんと気軽にメールサーバーを立てようとか思わないようにしよう。
育てるSinatra
Sinatraって1ファイルで収めなきゃいけないんでしょ?と思っていたのをサクッときれいに解決されていて、「なるほど、その手があったか」とfmfm頷きながら聞いていました。あまり大きくなりすぎてもなんですが、発表中にあった「20 Action」程度ならSinatraで作ってみるのもいいなと改めてSinatraを見直す機会となりました。
新ミドルウェアActionDispatch::HostAuthorizationと学ぶDNSのしくみ
[スライド資料はこちら](https://speakerdeck.com/yucao24hours/understanding-dns-with-actiondispatch-hostauthorization)。
イラストかわいい。そして分かりやすい。私もRails 6個人アプリを作ったときに「この設定がなんか知らないけれどもいる」という認識だったRails.application.config.hosts
が、導入された背景から丁寧に説明されていました。
Rubyで書かれたソースコードを読む技術
今回のKaigi on Railsで幾度となく聞いた言葉として「ソースコードを読む」というのがあります。読み方やツールについて丁寧に説明された発表でした。個人的には、bundle install --path hogehoge
はDeprecatedで今はbundle config set path hogehoge --local
がいいということが新しい発見。
Ruby 3.0におけるドキュメンテーションと端末制御の未来
岩を登り、火をおこし、河を下り、浅草の道を歩くという発表内容よりも発表方法が斬新だったセッションでした。
ひみつきちを作りたい 〜「こどもれっどまいん」テーマ作りでの学び
Redmineをカスタマイズして「こどもれっどまいん」を作られたお話。My Redmineなら今すぐ使えるようです。
フォントとか画面遷移とかちょっとしたイースター・エッグとか、飽きさせないカスタマイズが素敵でした。
快適なリモートワークを実現するために〜RailsでSSOを実現する3パターン
GMOペパボさんの在宅勤務に関する取り組みはWEB+DB Press Vol 118にも詳しいのですが、また別のお話。発表中にあった「単なる二要素認証だけでは要件として不足している」という気付きから解決に向けての取り組みが勉強になりました。
TDD with git. Long live engineering.
発表タイトルや概要を拝見したときは「え?バージョン管理ツールとTDDのやり方って何か関係あるの?」と思っていたのですが、その疑問を「!」に変わったセッション。なるほど、「誰のためのコード?」を考えると得られたツールの自由度を最大限生かすための取り組みや活かし方を学べました。
Sidekiq to Kafka 〜ストリームベースのmicroservices〜
扱うデータ量がすごすぎて、「なるほど、そんな世界があるんだ...」とあっけにとられながら拝聴していました。
基調講演
松田さんの基調講演。松田さんが作られている多数のgemを紹介しつつ、コードリーディングや「自分が書いたコードが最高なので」という言葉の通りにどんどんコードを書いていくことを勧められていました。
「自分が書いたコードが最高なので」、かっこいいなあ。
After Party
いわゆるオンライン飲み会みたいなノリで開催されたAfter Party。いろんなお話が各所で行われ、それぞれ盛り上がっていました。個人的に聞いた話は、
- キャリア相談
- マイクロサービスについて
- モジュラモノリス
- 働かないと貯金が減る
まとめ
最近RailsやRubyを触っていないので、話についていけるかな?と思っていましたが、コンセプト通り「初心者から上級者までが楽しめるカンファレンス」でした。この部分については、運営チームさんがかなり気を配って選考されたとお聞きしました。そのおかげで大変楽しめました。
まだ何も決まっていないようですが、来年もKaigi on Railsを開催予定とのこと。今から楽しみです。