18-B-3 これからの「アジャイル」の話をしよう

概要

永和システムマネジメントの木下(@fkino)さんのお話。価値創造契約のお話がどっかで出てくるかなと思っていましたが、出てきました。
まだまだ新規ビジネスモデルの産声を上げ始めたといった所ですが、「売上」と「コスト」が比例しないビジネスモデルを考えて生み出されたとのこと。

今の受託開発を続けていくこと自体がリスクではないか。「人でしかスケールしない今の受託開発はまずい」というお考えはまったくもって同感で、うちの会社も同様の問題を抱えている。まだ会社がある事自体が不気味・・・

離職率0%

ここ数年はキャリア採用と新卒(東京)は誰も辞めていないという実績。「社内での一体感」を強調されていたのですが、Ask the speakerで

  • 常駐型プロジェクトというのは昨今のセキュリティの話と絡めてBtoBの物だと常駐先になることが多い。それでも社内での一体感を失わないように、どのようにされているのか。

という質問をさせていただきました。お答えとして、「会社というつながりだけではなく、人と人とのつながりが離職率0%という数字になっているのではないか」を頂きました。こういう状態だと、会社も自然とうまくいのかなと感じました。

アジャイルとビジネス

アジャイル開発は開発者にとってはいいことかもしれないけど、それがビジネスと結びつくことが出来るかというと話は別で。単に開発が楽しいだけでは事業責任は取れないという現実。
アジャイルがIT業界で一般的な用語となってきて「なんでもできる、魔法のような開発手法」と捉えられないように気をつける必要がある。
プロジェクトの成否はコスト、スケジュール、スコープをコントロールできるかにかかっている。ウォーターフォールだと、全部が固定化されていないまま突き進むので、コントロールが難しい。
アジャイルはコストとスケジュールは固定化して、スコープを出し入れするというモデル。ウォーターフォールのようにぐだぐだ感でスコープを動かさないように注意すべきということが感じ取れた。
これ、実際にやるには厳しいだろうなぁ。お客さんに「出来ません(キリッ」っていうのはかなり勇気がいるし。