多くのクラウドは従量課金制な料金体系であることが多いので、定期的にどれぐらい料金がかかっているかを確認することは重要です。ちょっと困るのは、リアルタイムで「このサービスを使っているからXXX円かかっています」というような情報を得る手段はなく、個人的な経験では24時間以上経過しないとどれぐらいの料金がかかっているかは分からない感じです。
さて、AWSにおいて料金を確認するのに使うサービスとしてCost Explorerがあります。ただ、このサービス、個人的には初見ではどうみていいかわからないサービスと思っています。その一因が右端にあるレポートパラメータです。
日付や粒度はなんとなくわかりますが、それ以外のパラメータはちょっとわかりにくい印象です。このブログでは、Cost Explorerの使い方について記します。
クレジットコード利用時
AWSは色々なイベントなどでクレジットコードを提供していたりします。有名なのはbuilders.flashでしょう。
クレジットコードが適用されている場合、デフォルトではCost Explorerでは料金が0ドルと表示されます。
クレジットコードが適用されていても料金を見る場合は、「料金タイプ」に「Credit」を選択すると表示されます。
クレジットコードが適用されている場合、数値はマイナスとして表示されるのがちょっと面白いです。
EC2 その他
Cost Explorerで表示していると「EC2 その他」というものの料金が出てくることがあります。「その他」ってなに?と気になる場合は、「ディメンション」を「サービス」から「使用タイプ」に変更するとわかることが多いです。
グラフの下に「APN1-NatGateway-Hours」とか「APN1-NatGateway-Bytes」とかが出てきます。名前から推測して、NATゲートウェイの時間課金とバイト課金といった感じで判断できます。
APN1-Requests-Tier1
「ディメンション」を「使用タイプ」にしたとき「APN1-Requests-Tier1」といったものが出てくることがあります。上記のEC2 その他の時のようにサービス名などから想像ができなかったので調べてみると、S3関連のようです。
考察
料金確認は大事なのですが、Cost Explorerのわかりにくさとリアルタイムでわからないことが合わさって、なかなか確認するのが面倒と考えています。ただ、気がついたら高額請求されることもあるので、Cost Explorerと仲良くなってこまめにチェックするのが良いかと考えています。